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電気の基礎 3 電気の歴史 年表

出来事
紀元前600年頃古代ギリシャのタレス(Thalse BC624-547)は琥珀(こはく)が天然磁石であることを知っていたと伝えられている。これをイギリス人は「ヘラクレスの石」と呼んだ。
紀元前4世紀頃古代ギリシャのプラトンの書物「テイマイオス」には、琥珀が軽いものをひきつけることが書かれている。
紀元前3世紀頃中国の書物「呂氏春秋」には磁石を知っていたと見られる文「慈石召鉄」、「或引之也」がある。
713年日本の磁石に関する最古の記録は、続日本紀に和銅(わどう)6年に「近江から慈石を献ず」とある。
1600年イギリスのギルバート(W.Gilbert 1540-1603)は、書物「磁石について」で地球が大きな磁石であることを示し、磁気の根本的な性質を明らかにした。ギルバートは琥珀が軽いものを引きつける性質を、琥珀のギリシャ語「Electrum」にちなんで「lectrica」と呼んだ。
1752年アメリカのフランクリン(B.Franklin)は凧を上げて、雷が電気であることを証明し、避雷針を発明した。
1785年~
1789年
フランスのクーロン(Charles Augustine De Coulomb 1736-1806)は、磁石には2つの異なった極があり、同じ極の間は反発しあい、異なる極の間は引き付け合う力が働き、その力は極と極との距離の2乗に反比例することを発見した。
1799年イタリアのボルタ(Alessandro Volta 1745-1827)は、ボルタの電池を発明した。
1820年フランスのアンペール(Andoe Marie Ampere 1775-1836)は、電線を円形にして電流を流すと磁石と同じ現象が生じることを確かめ、分子の中に円形電流が流れることによって磁気が現れるという「アンペールの分子電流説」をとなえた。
1826年ドイツのオーム(Georg Simon Ohm 1787-1854)は電流、電圧と抵抗の関係を示す電気の基本的な公式である「オームの法則」を発見した。
1831年イギリスのファラデー(Michael Faraday 1791-1867)は、電流と磁気の相互作用で、電線に電流が流れると電線のまわりに磁気を生じ、磁気が電線のまわりで変化すると電線に電流が流れるという、電磁誘導現象を発見した。電気技術の発展の基礎となる発見である。
1840年イギリスの物理学者ジュール(James Prescott Joule 1818-1889)は、導体に電流を流して発生する熱量(単位 J;ジュール)は、電流の2乗と導体の抵抗の積(電力 単位 Wワット)に比例する「ジュールの法則」を発見した。
1861年イギリスのマックスウエル(J.C.Maxwell)によって、電磁気学の基礎方程式が考えられ、電磁波(電気と磁気は相互に作用しながら、空間を伝わっていく性質)の存在を予言した。光も電磁波であることを予言した。
1870年前後ジーメンスおよびグラムによって、発電機が完成した。これが電力技術の発展の基礎となる。
1876年アメリカのベル(Alexander Graham Bell 1847~1922)は音波を電流によって伝える電磁型送受話器による有線電話を発明し特許を取得した。
1877年アメリカのエジソンが、蓄音機を発明した。
1878年日本で最初のアーク灯が、3月25日に日本全国電信業務開始祝賀パーティー会場で点灯された。
1882年アメリカのエジソンが、日本の竹をフィラメントに使用した電球を発明した。
1888年ヘルツ(Heinrich Rudolph Hertz 1857-1894)は、電磁波の存在を実験的に証明した。
1897年イギリスのJJトムソン(J.J.Thomson 1856-1940)は、陰極線粒子の比電荷(電荷と質量の比)の研究によって電子の存在を確認した。電子の発見は放射能の発見と並んで20世紀の原子物理学の出発点になった。
1897年イタリアのマルコニー(Marchese Cuglielmo Marconi 1874~1937)は無線電信を発明した。
1904年2極真空管が発明された。
1906年3極真空管が発明された。通信やラジオ・テレビの発達の基礎になった。
1911年オランダのカメリン・オンネス(H.K.Onnes)は、水銀の超電導現象を発見した。
1915年アメリカのキャンベル、ドイツのワーグナーによって、ろ波器(余分な波をはぶき、必要な波のみを通す装置)が発明された。真空管とろ波器によって電信・電話が急速に発展した。
1920年米国ウエスチング社がピッツバーグにラジオ局を開局した。
1928年日本の岡部金次郎はマイクロ波発振器マグネトロンを発明した。レーダや電子レンジのマイクロ波発生装置として使用される。
1939年アメリカでテレビ放送が開始された。
1946年真空管式電子計算機であるエニアック(ENIAC)が、ペンシルバニア大学で完成した。この計算機は、10進法の計算機であったが、今日の電子計算機の基礎となった。
1948年アメリカのバーディン(J.Bardeen)、ショックレー(W.B.Shockley)、ブラッデン(W.H.brattain)の3人が、トランジスタを発明した。半導体技術の基礎を作った。
1954年米国ベル研究所のピアソン、チャピンらが単結晶シリコン太陽電池を発明した。
1961年アメリカのノイスが、IC(集積回路)の実用化に成功した。電子計算機(コンピュータ)の飛躍的発展の基礎を作った。
1969年ARPANET(インターネットの原型)が登場。
1986年「高温超電導現象」を起こすセラミックが発見された。
1989年スイスの欧州素粒子物理学研究所のリー(Tim Berners Lee)などが通信の手続きを定めた規約としてhttp(Hyper Text Transfer Protocol)を使用し、情報を記述する言語としてハイパーテキスト(HTML;Hyper Text Markup Language)を使用して計算機の機種が異なっていても通信ができる方式としてWWW(World Wide Web)を提案した。これがインターネットになった。