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お役立ち情報

工場の省エネ事例 2

事例2 NC旋盤の待機電力削減

現状問題点

夜間無人加工運転終了後、翌朝まで待機状態でいるが、この待機電力を削減したい。
電力負荷の37%が空調で特に夏季のピークはほとんど空調によるものであり、このピーク抑制のため担当部門が苦労している。
高周波熱処理装置の補機を夜間でも停止していない。(回線別電力データで夜間待機電力消費を確認)

改善対策

翌朝の作業のために、次の動作が自動的に行われることが必要である。
(夜間無人加工終了)→NC制御電源OFF→強電電源OFF→強電電源ON→NC制御電源ON→(運転準備「入」)→(ならし運転)→(昼間加工)
タイマーにより制御および強電電源のON/OFFを行う。
ただし、油圧・潤滑ポンプ系に人の介在を要し自動化できない設備がある。

試算の前提条件

本対策が可能な設備:56台中23台が可能。
対象時間:8h/日×330日
電力単価:11.84円/kWh(高圧電力Aの場合)

効果試算

節約電力量:470MWh/年(待機時電力7.7kWh/台×23×2,640h)
節約金額:470MWh/年×11.84円/kWh≒5,565千円/年

出典:(一財)省エネルギーセンター