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事業内容

絶縁監視装置の鳴動により蛍光灯器具の漏電を発見

私が担当させていただいているあるお客さまでの出来事です。

午後の点検にでかけようと出発の準備をすませたところに、自動通報方式の絶縁監視装置のモニター画面より漏電継続の警報が鳴りました。モニター画面を確認したところ、私の担当する中学校を表示しています。このまま放置しては危険と判断し、早速伺うことにしました。持ち物として無停電でも漏電個所が調査できる「リークキャッチャー」も持参することにしました。

学校に到着し、測定すると1(A)も漏電していることがわかりました。立会いの先生に、昼頃から何か変わったことや電気工事とかは無かったかをお尋ねすると、家庭科室の蛍光管を1本取替えたとのことでした。早速その蛍光灯器具を点検しましたが外観に異常はありませんでした。

すぐには停電が難しいとのことであり、絶縁抵抗の測定はできないため、リークキャッチャーを使用することにしました。キュービクル内の変圧器から探査用の信号を送り込み、この信号を追跡していくと、漏電を示す信号は先程の家庭科室近くの分電盤を経由し、家庭科室内のタンブラスイッチ以降に達しました。

天井の蛍光灯器具を調べると、やはり蛍光管を取替た器具が漏電していることがわかりました。先生に再度お聞きしたところ器具も交換したとのことです。カバーを外して調べてみると配線は3芯となっており、その内の電源線の1本とアース(接地)線の1本が入れ違えて誤接続されていました。早速この回路を停電して接続を手直し変更いたしました。

絶縁監視装置がついており、発見が早かったため事故には至りませんでしたが、「気が付かずそのまま放置しておけば一体どうなっていたことか。火災や感電事故に至らなくて本当に良かった」と先生から感謝の言葉を頂きました。

電気工事には、電気工事士の資格が必要であることをご説明するとともに、安全に電気をお使いいただくためには、お客さまにも正しい電気の取り扱いについて十分にご理解いただけるよう、常日頃からお話していかなければならないと痛感しました。